フランス語の mon とか ma ってなに?なにが違うの?
今回はフランス語の所有形容詞(「私の」「あなたの」「彼 / 彼女の」など)について分かりやすく簡単に解説します。
mon / ma / mes はどれも意味/役割は同じ
mon(モン)と ma(マ)と mes(メ)は実はどれも役割は同じで、これらはすべて「私の」を意味します(英語でいう my にあたるもの)。
例えば、フランス語で「私の ○○」は次のように言います。
①「私のバッグ」
➜ mon sac(モン サック)
②「私の時計」
➜ ma montre(マ モントゥル)
③「私のメガネ」
➜ mes lunettes(メ ルュネットゥ)
なお、① ~ ③ を英語にすると☟
① my bag
② my watch
③ my glasses
のようになります。
英語で「私の」と言いたいときは常に my を使いますが、フランス語では mon / ma / mes の3つを使い分ける必要があるということですね。
では、それらをどのように使い分ければいいのでしょうか??
あとに続く名詞の「性別(単数 / 複数)」によって使い分ける
使い分けのルールはとてもシンプルです。
それは、「私の ○○」の ○○ のところに入る名詞が「男性」か「女性」か「複数」かによって使い分けるというもの。
フランス語の名詞にはすべて性別(男性名詞 / 女性名詞)があります。
あとに続く名詞が「男性名詞」の場合は mon(モン)、「女性名詞」の場合は ma(マ)、「複数形」の場合は mes(メ)を使います。
先ほどの例 ① の「バッグ(sac)」は男性名詞なので mon、「時計(montre)」は女性名詞なので ma、「メガネ(lunettes)」は複数形なので mes を使うというわけですね。
あくまでも名詞の性別によって使い分けるのであって、所有者の性別は全く関係ないというところがポイントです。
あなたが女性であっても「私のバッグ」は ➜ mon sac(モン サック)、男性であっても「ぼくの時計」は ➜ ma montre(マ モントゥル)です。
使い分けのルールをまとめるとこのようになります☟
mon
+
男性名詞
ma
+
女性名詞
mes
+
複数形
(男性/女性に関わらず)
なお、あとに続く名詞が女性名詞であっても、母音[a, e, i, o, u]から始まる場合は mon を使います。
例えば、「住所(adresse)」は女性名詞ですが母音[a]で始まっているので、 「私の住所」は ma adresse ではなく☟
➜ mon adresse(モ ナドレス)
になります。
「あなたの」「彼 / 彼女の」も使い分けのルールはすべて同じ
mon / ma / mes の使い分けのルールは、「あなたの」や「彼 / 彼女の」などその他の所有形容詞にもすべて当てはまります。
なお、フランス語で「あなたの」は ton(トン)/ ta(タ)/ tes(テ)、「彼 / 彼女の」は son(ソン)/ sa(サ)/ ses(セ)といいます。
「あなたのバッグ」
➜ ton sac(トン サック)
「あなたの時計」
➜ ta montre(タ モントゥル)
「あなたのメガネ」
➜ tes lunettes(テ ルュネットゥ)
「彼 / 彼女のバッグ」
➜ son sac(ソン サック)
「彼 / 彼女の時計」
➜ sa montre(サ モントゥル)
「彼 / 彼女のメガネ」
➜ ses lunettes(セ ルュネットゥ)
フランス語の所有形容詞一覧はこちらです☟
フランス語の所有形容詞一覧
男性形 | 女性形 | 複数形 | 英語 | |
---|---|---|---|---|
私の | mon モン | ma マ | mes メ | my |
あなたの (カジュアル) | ton トン | ta タ | tes テ | your |
彼 / 彼女の | son ソン | sa サ | ses セ | his / her |
私たちの | notre ノートル | notre ノートル | nos ノ | our |
あなたの (フォーマル) / あなたたちの | votre ヴォートル | votre ヴォートル | vos ヴォ | your |
彼ら / 彼女らの | leur ルール | leur ルール | leurs ルール | their |
なお、「私たちの」「あなたの(フォーマル)/ あなたたちの」「彼ら / 彼女らの」は、男性形 / 女性形どちらも同じカタチです。