フランス語で「私」「あなた」ってなんて言うの?
今回はフランス語の主語人称代名詞(「私」「あなた」「彼」など)を分かりやすく簡単に解説します。
私 = je
フランス語で「私」は、je(ジュ)です。
je のあとに母音[a, e, i, o, u](または無音の h)がつづく場合は、je が j’ に変わります。
J’habite à Tokyo.(ジャビトゥ ア トキョ)「私は東京に住んでいます。」
➜ Je のあとに無音の h がつづいているので J’ に変わる
私たち = nous / on
nous(ヌ)は丁寧に「私たち」と言いたいときや、文章を書くときなどに使います。
カジュアルな日常会話で「私たち」と言うときは、on(オン)をよく使います。教科書によっては nous しか書いていないケースがありますが、実際のリアルな会話では on の方がよく使われます。
また、on には「私たち」という意味のほかにも、一般的な「人」(英語でいう one)を指す場合にも使われます。
あなた = tu / vous
tu(テュ)は家族や友だち、知り合いなどに対して使う “カジュアルな”「あなた」の言い方で、 vous(ヴ)はそれ以外の人たちに対して使う “フォーマルな”「あなた」の言い方です。
あなたたち = vous
「あれ?“あなた” と同じ?」と思った方・・・正解です。vous(ヴ)には「あなた」と「あなたたち」、2つの意味があります。
vous を「あなたたち」という意味で使う場合は、どんな相手に対しても vous を使います。つまり、友達であろうが知らない人であろうが、複数の人に対して「あなたたち」と言いたい場合は常に vous を使うということです。
彼 / それ = il、彼女 / それ = elle
「彼」は il(イル)、「彼女」は elle(エル)です。
また、il と elle は人以外にも「それ」とモノを指す場合にも使います。「それ」にあたるモノが “男性名詞” なら il、“女性名詞” なら elle を使います。
彼ら / それら = ils、彼女ら / それら = elles
「彼ら」は ils(イル)、「彼女ら」は elles(エル)です(最後の s は発音しません)。
「じゃあ、男女のグループの場合はどうするの?」・・・男女グループの場合は ils を使います。つまり、elles は女性のみのグループの場合に使うということですね。
また、il / elle と同じようにモノを指して「それら」と言う場合も ils / elles を使います。「それら」にあたるモノが “男性名詞複数” なら ils、“女性名詞複数” なら elles になります。
主語人称代名詞 まとめ
フランス語 | 英語 | |
---|---|---|
私 | je | I |
私たち | nous on(カジュアル) | we |
あなた | tu(カジュアル) vous(フォーマル) | you |
あなたたち | vous | you |
彼 それ | il | he it |
彼女 それ | elle | she it |
彼ら それら | ils | they |
彼女ら それら | elles | they |