Je n’ai pas un … と Je n’ai pas de …、どっちが正しいの??
今回は前回のテーマ「否定文のつくり方」に関連して、否定文をつくるときに気をつけなければならないルールを簡単に解説します。
否定文では不定冠詞と部分冠詞が[de]に変わる
フランス語の否定文では、不定冠詞[un / une / des]と部分冠詞[du / de la]が de に変わります。
どういうことかと言うと、例えば☟
① J’ai une voiture.(ジェ ユヌ ヴォワテュール)
「私は車を持っています。」
② Je bois du café.(ジュ ボワ デュ カフェ)
「私はコーヒーを飲みます。」
① と ② の文を否定文にすると、
① Je n’ai pas une voiture. ではなく
➜ Je n’ai pas de voiture.(ジュ ネ パ ドゥ ヴォワテュール)
「私は車を持っていません。」
② Je ne bois pas du café. ではなく
➜ Je ne bois pas de café.(ジュ ヌ ボワ パ ドゥ カフェ)
「私はコーヒーを飲みません。」
になるということです。
否定文では
不定冠詞[un / une / des]
部分冠詞[du / de la]
⇣
[de]
に変わる
Je n’ai pas d’animaux de compagnie.(ジュ ネ パ ダニモ ドゥ コンパニ)
「私はペットを飼っていません。」
のように、de のあとに母音[a, e, i, o, u]がつづく場合は、de の e が消えて d’ になります。
être 動詞を使った否定文では de に変わらない
但し、être 動詞を使った否定文では不定冠詞[un / une / des]のカタチは変わりません。
例えば、
C’est un taxi.(セ タン タクスィ)
「あれはタクシーです。」
を否定文にすると☟
Ce n’est pas un taxi.(ス ネ パ ザン タクスィ)
「あれはタクシーではありません。」
になり、un はそのままのカタチをキープします。
定冠詞のカタチは否定文でも変わらない
否定文であっても、定冠詞[le / la / les]の場合はカタチが変わりません。
例えば、
J’aime le fromage.(ジェム ル フロマージュ)
「私はチーズが好きです。」
を否定文にすると☟
Je n’aime pas le fromage.(ジュ ネム パ ル フロマージュ)
「私はチーズが好きではありません。」
になり、le のカタチが変わることはありません。